一般社団法人 奈良県薬剤師会

Nara Pharmaceutical Association

ご挨拶

一般社団法人奈良県薬剤師会
会長 竹上

第47回定時社員総会を迎えるにあたりまして、会員の皆様方の本会活動へのご理解、ご協力と薬剤師職能向上のため日々の業務邁進に感謝申し上げます。

わが国では、高齢化が2025年に向けて加速しています。医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれており、一人ひとりが住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・生活支援体制を包括的に地域で提供する体制として「地域包括ケアシステム」の構築を推進していかねばなりません。これまでの医療機関完結型医療から、包括的地域完結型医療提供体制の構築が必要です。そのためにも、かかりつけ薬剤師・薬局機能を更に充実させ、一般用医薬品や健康相談などのセルフメディケーション推進、国民による主体的な健康の保持増進を積極的にサポートしてください。

また、高齢化に伴う医療費の増大とそれを支える国民皆保険制度の存続には、医療費適正化(削減)を避けて通ることはできません。医薬品を適正に使用してもらうことが大前提ですが、ジェネリック医薬品の利用促進、残薬確認(調整)、あるいは類似薬の重複や薬物相互作用などの防止、いわゆるポリファーマシー対策などにも対応していかねばなりません。

昨年、滋賀県で薬局実務実習受入に関する近畿地区ブロック会議がありましたので、翌日に比叡山延暦寺に行ってまいりました。

「一隅を照らす此れ則ち国の宝なり」

天台宗比叡山延暦寺を開かれた伝教大師最澄が書かれた『山家学生式』(さんげがくしょうしき)冒頭の言葉です。「一隅」とは今の自分がいる場所や置かれた立場を指します。お金や財宝は国の宝ではなく、自分自身が置かれたその場所や立場で精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそまわりの社会を照らすことができる、何物にも代えがたい貴い国の宝なのです。

私が常々申し上げております「温故“創”新」の志を胸に抱いていただき、会員の皆様方それぞれの「一隅」で地域住民から信頼される「薬局・薬剤師」を目指しましょう。

末筆ながら、会員の方々のご健勝、ご活躍を心より祈念申し上げます。

(平成30年5月26日開催 第47回定時社員総会 議案書より)

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